金環蝕的日々

本のこと、日々のこと

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「スーパーヒーローの秘密」 シャンナ・スウェンドソン (2010.12.14)
久々の出勤の朝、いきなり地下鉄内で不審な魔法に出くわしたケイティ。
魔法の悪用を防ぐための(株)MSIの切り札は、なんと復職したてのケイティによるカスタマーカンファレンス。
愛するオーウェンの協力も得て、計画は順調に進むかに見えた。
だがカンファレンスのさなか、敵の陰謀がオーウェンを襲う。


 (株)魔法製作所シリーズの第5弾です。
4巻目で本国で出版社が思ったほどの収益を上げていないと言うオトナの理由で次作のメドは立っていない、みたいな事が解説にあったので「あぁ。。。。面白くて好きな作品なのに続きは読めないのかぁ。。。がっかり」と思っていたのですが、何と、書き下ろしです。
つまり米国では出版されていないものを創元推理文庫で書いてもらって翻訳、みたいな?

オーウェンの出生の秘密がクローズアップ。
ライヴァル社の黒幕も誰だか分かり、と過去4作で引かれた伏線をキッチリ回収してもらえて「ほぉぉ。。。」と言う気分でした。
一応決着はついた感じですが、この先も読みたい〜!
望!次作!と言う感じでございます。

以下少しネタばれ

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| 海外小説 | 18:31 | comments(0) | trackbacks(0)
「コブの怪しい魔法使い」 シャンナ・スウェンドソン (2010.03.30)
評価:
シャンナ スウェンドソン
東京創元社
¥ 1,134
(2009-02)

故郷のコブに戻って3ヵ月、ドラゴンとも邪悪な魔法使いとも無縁の日々が続いている。
あこがれのオーウェンと両思いになったのもつかの間、魔法の悪用を企む一味との対決で足手まといになるまいと、泣く泣く身を引いたケイティ。
ところが、魔法とは縁のないはずのコブの町で魔法のにおいのする事件が発生。
ケイティは(株)MSIに助けを求めるが…。

(株)魔法製作所シリーズの4作目になります。
「おせっかいなゴッドマザー」で、ケイティが大切なあまり敵を追い詰めるよりケイティを助ける事を選んでしまったオーウェン。
その事によって彼の足を引っぱる事もありえる事に気付いたケイティは魔法戦争勃発もあり得るNYから離れ、魔法のまの字も存在しない故郷のテキサスに帰って来ました。

魔法はなくても濃いいキャラ勢ぞろいな感じ(笑)のチャンドラー一家なんですが、実は実は…な展開、ケイティの体質も実は実は…と面白い展開になってきます。
お兄さんのディーンやテディも楽しいですが、お祖母ちゃんのブリジットがやはり最強でしょうか。笑。

このシリーズ、本国の出版社で「1作目に比べて続巻の売り上げ部数が期待するほど伸びていない」と言う事で5作目の出版を保留しているのだそう。
(訳者のあとがきから)
まずは宿敵であったイドリスとの戦いは決着がつきましたが、その先にいる黒幕は誰か、これからどういう風に話が進むのか、とってもとっても読みたいのですが…。
続き、お願いします…。
| 海外小説 | 21:10 | comments(0) | -
「おせっかいなゴッドマザー」 シャンナ・スウェンドソン (2010.03.28)
評価:
シャンナ スウェンドソン
東京創元社
¥ 1,134
(2008-03-11)



 あこがれの彼とのはじめての正式なデートの朝、待ち合わせの場所に現れたのは、さえないフェアリーゴッドマザー。
どうにかお引取り願ったものの、肝心のデートはお流れ。
一方、魔法の悪用を企む一味が派手な広告戦略に打って出たため、対策を講じるはめになった(株)MSI側。
ケイティはまたしても危険な任務につくことに…。

魔法製作所シリーズ3作目、あこがれの彼とついにデート!…のはずが…で物語りは幕を開けます。
前作は感謝祭(11月の第4週)、今作はクリスマスです。
今回のひっかき回し役はフェアリーゴッドマザー(シンデレラの魔法使いのおばあさんの感じですね)、一応ケイティのお役に立とうとあれこれ出没しますが微妙にありがた迷惑、すごいバッドタイミング。笑。

オーウェンの養親が登場します。
欧米ではクリスマスは家族のイヴェントですから、招待されるとなるとケイティでなくてもドキドキものですね。
養母のグロリア、私はマギー・スミスをイメージしました。

ケイティとオーウェンのふたりは(本人達は大真面目ですが)ユーモラスなやりとりをはさみつつ、例によってもどかしい(笑)展開を繰り広げます。

お迎え運転手のガーゴイル、ロッキー&ロロが愛嬌があって良いですね。
(ちょっとネタバレ、反転してください)「行け!ゴー、ゴー、ゴー!あ、待て!ブレーキ!ブレーキーーー!!!」(ネタバレ終了)
あと地下鉄構内のドラゴンとか、人間以外の生き物たちが可愛いです。笑。

ケイティの親友で、ルームメイトでもあるジェンマとマルシアにも今まで秘密にせざるを得なかった会社の(っつーか、魔法の話?笑)話も出来て、良かったねぇ、ケイティ!

| 海外小説 | 23:18 | comments(0) | -
「赤い靴の誘惑」 シャンナ・スウェンドソン (2010.03.28)
評価:
シャンナ スウェンドソン
東京創元社
¥ 1,134
(2007-03)


ケイティ・チャンドラー26歳。
ようやく自分の能力をいかせる職場に巡り合い、彼氏いない暦からも卒業の気配。
順風満帆……と思いきや、社内でスパイ事件が発生し、なんと調査を任されるはめに。
ただでさえ忙しいさなか、テキサスから両親が来るという。
どうする、ケイティ!

衙睨\什扈螢轡蝓璽困2作目、まずはケイティがイーサンとデートし、結構良い雰囲気…で物語りはスタートします。
いや、デートの場所はヤバい魔法が使われていたりで、そちらはそちらで良い雰囲気ではないんですが。笑。

実は私はファンタジーで魔法が万能という設定だと物語りに乗りきれなくて…と言うコトがあったりします。
適当に縛りがない魔法万能が苦手、と言いますか。
逆に上手く枷がはまっているタイプのお話は大好き、…と言う。
この(株)魔法製作所のシリーズはこの縛りがきっちり行き届いていてとってもツボ。

現代アメリカ、NYが舞台で色々なTVドラマのタイトルなどが良いテンポで入っているもの楽しめる感じ。
主人公のケイティとオーウェンの鈍さ加減がまた笑えます。
この2人に関しては、この関係が進まないもどかしさが「結構楽しい」派と「もどかしい」派に分かれるかも。笑。

季節的には感謝祭(11月の第4木曜)からクリスマスのあたり、何か異教徒でもワクワクしそうな季節だなぁ。笑。


| 海外小説 | 23:14 | comments(0) | -
「ニューヨークの魔法使い」 シャンナ・スウェンドソン (2010.03.28)
ニューヨークって本当におかしな街。
宙に浮いている妖精はいるし、教会の屋根にはガーゴイルが出没する。
テキサスから出てきて1年、毎日が驚きの連続だ。
わたしってそんなに田舎者?
ところがある日、思いもかけないチャンスが舞いこんできた。
ちょっと待って、うまい話には接待に裏がある……。


コージー風ファンタジー、と表現するのが適当でしょうか。
魔力がまったくないために魔法使いが目くらましにつかう魔法にもかからず(普通の人間は魔術にかかる程度には魔力がある、と言う設定です)、めくらましの魔法を使って普通の人間のように見えている妖精やガーゴイルが「ありのまま」に見えてしまう…というキャスリーン(ケイティ)が主人公。

大学では経営学を学び、実家のテキサスの飼料店でマーケティングを一手に任されてきたケイティは家族の反対や心配をよそに、テキサス時代からの友人達で今はNYでルームシェアをしている友人達との共同生活を始めて1年…。
たとえ、ボスが気分屋で自己中でキレる寸前である事以外は、ルームメイトがセッティングするブラインドデートで「好意は持てても何か妹みたいで…」と2回目のデートまで進展しないにせよ、それなりにNYの生活を謳歌している…と思っていた訳です。

そんなケイティにヘッドハンティングのお誘いメールが飛び込んできます。
あまりの怪しさに無視を決め込もうとしますが、事態はどんどんおかしな方向に…。

ユーモラスで洒落ていて、物語の縛りが上手く効いていて、読んでいて楽しいです。
好きだなぁ、こう言う話。


| 海外小説 | 23:14 | comments(0) | -
「ザ・スタンド 」 (スティーヴン・キング) (2008.10.23)
評価:
スティーヴン・キング,深町 眞理子
文藝春秋
¥ 900
(2004-04-07)
世界は終末のときを迎えていた。致死率99%という超悪性のインフルエンザ、スーパーフルーの流行によりほとんどの人が死に絶えてしまったのだ。しかし、妊娠中の少女に聾唖の青年、売れない歌手……生き残った者もいるにはいた。
 生者を求めて旅をつづけるそんな人々がうなされる毎夜の夢、それはネブラスカのトウモロコシ畑でギターを引く黒人の老女の夢だった。夢の不思議な力に導かれ、老女のもとをめざす人々に忍び寄る黒い影。実は闇の男もこの絶好の機会に世界を征服せんと狙っていたのであった。ついに正体を現わした「光」と「闇」、「善」と「悪」の戦いの行方は……?
キングの最高傑作と評する人も少なくない、キング文学の金字塔ともいうべきファン待望の作品がついに日本語版で登場、20世紀の最後を飾るにふさわしい、あらゆるジャンルを包括した超大作。


心理的・生理的に「うわ…っ」なものをこれでもかこれでもかとたたみかけるように展開する饒舌な文体、そのいやんな所てんこ盛りがこれまた「味」…というスティーヴン・キングですが、たまにてんこ盛り度合いについていけなくなってしまったりで最近は読んでいないものも結構あったり…。

この「ザ・スタンド」、実はTVのミニシリーズとして製作されたもの(1994年)をDVDで見てから手に取りました。
(「CSI:NY」でゲイリー・シニーズが気になりだし、あれこれ旧作をチェックしている最中の出来事ですw)
原作は1978年に「長すぎる」として本来の作品から初稿から15万語程削除された状態で出版され、その後1990年に削除された15万語を復元し、年代を1990年代に再設定し、テクノロジー用語や商品名などの変更も行っている…だそうです。
日本での出版は2000年、完全改訂版として上下巻で発売、文庫版は2004年発売、5巻ものです。

DVDを見てから(あらすじはある程度分かっている状態で)読み始めた訳ですが、細かいディテール、テンポの気持ち良さ(と言うか気持ち悪さ?)、物語を追う楽しさでページを繰る手がどんどん早まり…でした。
読み終わった後でアメリカの地図を広げてみて、フリーゾーンが大陸の真ん中より左側、ラスベガスからロッキー山脈を東へ越えてすぐのあたり(コロラド州ボールダー)なのに少しビックリしました。
西海岸と東海岸ほどには離れていなかったのかぁ…と違う意味で。
すいません、コロラド州やネブラスカ州がどこか…って地図帳広げるまでしかと分かっていなかったです。

恐ろしいスピードで人々を屠って行くスーパーフルーの蔓延と蔓延に巻きこまれながらも生き残る人たちに焦点をあて、もどかしいくらいゆっくりと物語りは進みます。
孤立していた人が夢で結ばれ少しずつ集まりだし、コロラド州ボールダーのマザー・アバゲイルたちの元へ。もしくはラスヴェガスへ。東か西へ。
東側のコロラド州ボールダーの「フリーゾーン」も集まってきた人々を束ねるため組織を作らねばならなくなったり、人々は口に出したがりませんが闇の男の動向も探り出さなければいけない…とゆっくり話は進みます。


一応善の側が取りあえずの勝利を手にしますが、悪の化身はラストでまた…ですし、善の側の内部もこれから変化(良い変化もあるかもしれませんが、良くない変化も結構出てきそうだな…みたいな)していきそう…という、決してめでたしめでたしではないエンディングだったり。
ディーン・クーンツと違いキングはラストを大団円のハッピーエンドで終わらせない感じです。
「闇の男」はキング作品では結構出てきますからラストは「あぁ、やっぱり…」な感じでしょうか。

年代を1990年代に再設定し…という事ですが、手触り的には時代は90年代よりも少し前、1970年代〜80年代な感じがしました。
これは多分比喩に使われる人や物事から私が勝手にそう感じるからかも知れませんが。


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| 海外小説 | 11:35 | comments(0) | -
「正義の裁き」フェイ・ケラーマン (2008.08.28)
評価:
フェイ・ケラーマン
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愛する妻子らと平和に暮らすデッカー。
目下の心配事は、ニューヨークにいる前妻との娘のこと。
娘の通う大学周辺で、レイプ事件が続いているのだ。
苛々を募らせるデッカーのもとに、ホテルで若い女性が殺されているとの知らせが。
被害者はプロムの夜に、友人たちと羽目を外していたらしい。
捜査線上に浮かんだのは、当夜、被害者と一緒にいた少年だった。


リナ&デッカーシリーズの8作目です。
(いつの間にかラザルス&デッカーシリーズからリナ&デッカーシリーズに名称が変わっていたり)

今回は高校生が被害者の殺人事件を中心に話が進みます。
プロムの夜に殺されてしまった高校生、プロムの後のパーティで被害者本人も周囲もかなり羽目を外していて最後はかなり「訳わかんない」状態だった…みたいな。
プロム(Promnadeの略)は高校の学年最後に開かれるフォーマルなダンスパーティ、アメリカの映画や小説などで結構出てきたりしますね。

犯罪現場となったホテルで一番最後まで被害者と一緒にいた少年(年齢的には18を過ぎているので青年?)クリス、このクリスがデッカーの「こいつは」アンテナにひっかかる…。
微細な証拠以外はこのクリスが犯人でも特におかしくはない。
そして何より、本人が殺害を(殺害したかどうかの覚えがない事を)認めた。

「正義の裁き」はこの東部からやってきた謎の多い高校生クリスとオーケストラの授業で一緒の同級生テリーの切ない恋愛物語です。
カトリック教徒の家庭に育ち、西海岸に住みながら「お気軽」に男の子たちとすごさないテリー。
派手なグループに属しているクリスはオーケストラの授業でテリーに見惚れてしまう。
接点がないながら懸命に「勉強を教えてほしい」とテリーにアプローチするクリス。
切なさの感じ、どう転んでもハッピーエンディングはなさそうな恋愛、でもどうしても止められない…みたいな感覚があまりクドくない感じで、でも適切に描かれているので恋愛小説苦手系の私でも大丈夫でした。

|多少ネタバレ→クリスはマフィアの中に組み込まれてしまっていてテリーと結婚して…は初めから望めない上、テリーはクリスが何をやっているのかデッカーからさり気なく示されてしまい「見ないふり」をしてクリスと一緒に暮らしていくには賢すぎ、…みたいな。←ネタバレおわり|

デッカー家のおちびさんハンナが可愛かったり、前妻との娘シンディの通う大学でレイプ事件が続いているのを心配なあまりNYに飛んじゃったりする心配性パパのデッカーなどシリーズならではのサイドストーリーも楽しいです。
今回はユダヤ教はほとんど出てこないかな。
今回はデッカー家の男の子たちが名前のみでほとんど出てこなかったのと相棒のマージが休暇でいないのがちょっと寂しいかも。

今回の事件でデッカーは昇進しそうです。
横井 康和さんのYokochin's theme essay
によりますと、
『アメリカの場合、州ごとで警察組織が違っていても、だいたい下から「Police Officer, Patrolman(巡査)」 → 「Sergeant(巡査部長)」 → 「Lieutenant(警部補)」 → 「Captain(警部)」 → 「Deputy Inspector(警視)」 → 「Inspector(警視正)」 → 「Deputy Chief of Police(本部長補佐)」 → 「Assistant Chief of Police(副本部長)」 → 「Chief of Police(警察本部長)」となるか、州によっては「Inspector(警視正)」の上が「Deputy Superintendent(副本部長)」 → 「Superintendent(警察本部長)」のパターンだ。』
だそうです。

デッカーの場合、巡査部長(Sergeant)から警部補(Lieutenant)…と言うことになるんですね。





| 海外小説 | 17:28 | comments(2) | -
「四十七人目の男」 スティーヴン・ハンター (2008.08.24)
四十七人目の男[下] (扶桑社ミステリー ハ 19-15) (扶桑社ミステリー ハ 19-15)四十七人目の男[下] (扶桑社ミステリー ハ 19-15) (扶桑社ミステリー ハ 19-15)スティーヴン・ハンター扶桑社 2008-06-28売り上げランキング : 4280Amazonで詳しく見る by G-Tools


間もなく60歳を迎えるボブ・リー・スワガーはアイダホ州クレイジーホースからかなり離れた未開地で開墾に精を出していた。
そこへ谷野と名乗る日本人が訊ねてくる。 矢野の父は硫黄島で玉砕していた。
その父が携えていた軍刀をボブに捜して欲しいと言うのだ。
さらに、あの戦闘でボブの父と矢野の父は直接対決していた可能性があるとも付け加えた。
矢野の言動に好感を抱いたボブは彼の意を汲み、軍刀捜しの協力を快諾した。
暫く後、ボブはそれと思われる軍刀を手に入れ、日本へ向け旅立った。


原題は「THE 47TH SAMURAI」。
邦題の「四十七人目の男」ではイマイチぴんときませんでしたが、原題を見て「あぁ、赤穂浪士ね…」。
文庫帯に「ボブ・リー・スワガー 日本で復活!」 こわごわ手に取り、スワガーものだから読まないと気がすまないかも…で購入みたいな感じ(笑)。

帯裏には
「本書を執筆することになった起源は、アメリカ映画が新たな“低み”に達したために、職業的映画批評家としてのわが人生にふわぎの虫が巣食ったことにあった。その泥沼のなかで、わたしは山田洋次郎監督の『たそがれ清兵衛』を観て、即座に復活した。そして、それがもととなって、サムライ映画を観まくる2年間を送ることになり、その妄念は最終的に、…サムライ小説を書くというアイデアに結実した」
…と著者の「謝辞」からの抜粋が。

スティーヴン・ハンターの本業は、映画評論家なのですね。
2003年に映画批評によってピュリッツァー賞(批評部門)を受賞したこともあるそうです。
…と言うのを今回解説で初めて知りました。

ハリウッドが日本を題材にした映画・ドラマ…、古いところでマイケル・ダグラス、高倉健の「ブラックレイン」、トム・クルーズ、渡辺謙の「ラストサムライ」、クェンティ・ランティーノ監督の「キルビル」、TVドラマ「SCI:NY」の2ndシーズン4話目の「企業戦士」…他にも色々あるでしょうが今思い浮かんだのはこのあたり。
「まぁ結構許せるかな?」から「いや、これはないでしょう(苦笑)」まで色々ありますが、まず感じるむず痒さってありますよね、「それは違うだろ…」みたいな(笑)。
この「四十七人目の男」も突っ込みどころは満載かも。

大元のボブ・リー・スワガーのシリーズのスナイパーも、こちらに銃の知識がないので違和感はないですが、現実にスナイパーがいたとしても小説とは違うという部分があるかも…の部分はあるかもなぁ…と自分に言い聞かせつつ読み終わりました。
ただ、スワガー・サーガとは別物の感じで読み始めるのが正解だという気はします。
読み終わるまで苦痛…はないですがかなり微妙かな…(笑)。
怖いものみたさも加わってOKという方なら…とでも言いましょうか(笑)。
| 海外小説 | 09:44 | comments(6) | -
「12番目のカード」 ジェフリー・ディーヴァー (2008.07.30)
評価:
ジェフリー ディーヴァー
文藝春秋
¥ 2,200
(2006-09)
ハーレムの高校に通う16歳の少女ジェニーヴァが博物館で調べものをしている最中、一人の男に襲われそうになるが、機転をきかせて難を逃れる。
現場にはレイプのための道具のほかに、タロットカードが残されていた。
単純な強姦未遂事件と思い捜査を始めたライムとサックスだったが、その後も執拗にジェニーヴァを付け狙う犯人のまえに、何か別の動機があることに気づく。
それは米国憲法設立の根底を揺るがす140年前の陰謀に結びつくものだった。
そこにジェニーヴァの先祖であるチャールズ・シングルトンが関与していたのだ…。
“140年もの”の証拠物件を最先端の科学捜査技術を駆使して解明することができるか?
ライムの頭脳が時空を超える。


実は「ウォッチメイカー」の後にこの「12番目のカード」を読みました。
順番逆ですね。

レイプ未遂事件の後ライムのアパートメントで、ティーンエイジャーのジェニーヴァと彼女の親友のラキーシャを連れてきた警官が退席してしまうと言う時にさり気なくあせるライムが何か可愛いです。
犯人(実行犯)がつかまっても事件を追うことをやめないライムがやはり良いです。
| 海外小説 | 12:32 | comments(0) | -
ウォッチメイカー(ジェフリー・ディーヴァー) (2008.03.13)
評価:
ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋
¥ 2,200
(2007-10)
ウォッチメイカーと名乗る殺人者があらわる。
その報がリンカーン・ライムのもとに届いた。
手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていた。
やがて犯人が同じ時計を10個、買っていることが判明した――被害者候補はあと8人いる!
だが、いつ、誰が、どこで?
尋問の天才キャサリン・ダンスとともに、ライムはウォッチメイカー防止に奔走する。
一方刑事アメリア・サックスは別の事件を抱えていた。
会計士が自殺を偽装して殺された――事件はニューヨーク市警の腐敗警官がからんでいるようだった。
捜査を続けるアメリアの身に危険が迫る。
二つの事件はどう交差するのか?


どんでん返しの多いジェフリー・ディーヴァー、読みながら心のどこかで「騙されないぞ」とか、「残りがこれだけあるならまだ何かあるな」とか、色々邪念(笑)を含みながら読み進める感じですね。
いや、そう思って読んでいても騙されちゃうんですが。
読み出したら一気、相変わらずの手練手管、やっぱり面白いです、ディーヴァー。

ウォッチメイカーは早くから名前まで出てくるのですが、描写されていても底が分からない不気味さで始まり、一瞬「あれ?違うの?」になり…と、いや〜引きずり回されます(笑)。

ライムのチームのルーキー、ロナルド・プラスキーが可愛かったです。
看護士のトム(永遠にトム)も引き続き良い味出してるなぁ。
| 海外小説 | 10:06 | comments(0) | -