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評価:
飯田 譲治,梓 河人
講談社
¥ 730
(2006-02-16)
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東京に初雪が降った夜、高級料亭のゴミ置き場に、生まれたばかりの赤ん坊が捨てられていた。その子を発見したのは、流という名の記憶喪失のホームレスだった。拾われた赤ん坊は「アナン」と名付けられ、流と仲間たちによって育てられる。やがて、アナンの周囲で不思議な現象が次々と起こるようになる―。
大まかにくくればファンタジー…になるかな?
死のうとしていたホームレスが最後の晩餐に選んだ高級料亭のゴミ置き場で生まれたての赤ん坊を拾い…から物語が始まり、赤ん坊のアナンの持つ不思議な力や、アナンに惹きつけられるホームレス軍団の親ばか振りが結構楽しく、どうなっていくのか…先が気になる感じでかなり一気読み。
海辺の町に移り住んだアナンは、モザイク製作にその才を発揮し、周囲の人々を驚かせる。彼の作品は美しく、観る者すべてを癒す、神秘的な力を宿していたのだ。アーティストとしての人生を歩み出したアナンが、「未来」という名の扉を開ける―。大きな感動を呼ぶ、スピリチュアル・ファンタジーの最高傑作。
海辺の町でモザイクに出会ったアナンのモザイクの感じが魅力的。
また赤ん坊と違いアナンの心情も地の文に入るのでそちらも興味深かったり。
アナンのモザイク、見てみたいですな。
お話自体が結構映像的だし、ドラマにすると面白い…とは思いますが、モザイクが単なる作り物になっちゃう所が逆に「あ〜…それは見たくないかも…」になっちゃうな〜。
本物のアナンのモザイクならマジで見てみたいですが。