金環蝕的日々

本のこと、日々のこと

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「闇の狩人」 池波正太郎 (2005.07.05)
闇の狩人 上巻
池波 正太郎著
新潮社 (2002.7)
通常2-3日以内に発送します。

江戸の盗賊の小頭雲津の弥平次は、山奥の湯治場で記憶喪失の若い浪人谷川弥太郎を刺客から救う。
つかの間の出会いと別れ。
時は過ぎ、いつしか弥太郎は香具師(やし)の元締に剣の腕を見込まれ、仕掛人として夜の江戸の町に暗躍していた。
彼の身を案じつつ、その失われた過去を追って、自らも盗賊の跡目争いに巻き込まれながら弥平次の活躍が始まる。
彼の探った怪しげな武家屋敷とは…。

江戸の、表には出ない暗い世界の話です。
盗賊と仕掛人、池波ファンにとって馴染みのある稼業の話ですが、手触りがまた違っているので読んでいる間はこの「闇の狩人」に没入してしまいます。

記憶喪失の浪人の谷川弥太郎が、何となく「助けてやりたい」風情で、色々な人間が彼を助けたりする訳ですが、人によって色あいが違ったり、だんだん変っていったりする具合がもう絶妙です。
堪能しましたー。
| 池波正太郎 | 21:25 | comments(0) | trackbacks(0)
「殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安」 池波正太郎 (2005.06.11)
「殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安」
品川台町に住む鍼医師・藤枝梅安。
表の顔は名医だが、その実、金次第で『世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ』を闇から闇へ葬る仕掛人であった…。

…えーっと、池波正太郎・蟻地獄にみごとにはまっておりますw
「鬼平犯科帳」「剣客商売」…と手を出してしまったからには、「仕掛人・藤枝梅安」、これにも手が伸びてしまうのは必至…でありましたw

全7巻、
1) 「殺しの四人」
2) 「梅安蟻地獄」
3) 「梅安合傘」
4) 「梅安針供養」
5) 「梅安乱れ雲」
6) 「梅安冬時雨」
7) 「梅安影法師」

六尺の大きな体、「団栗(どんぐり)のような小さい両眼は大きく張り出した額の下にくぼんでい、開いているのか閉じているのかせえもよくわからなぬ」目、坊主の頭、梅安は決して美男子ではないです。
…が、「いい男」だよな〜…と。
ヒンヤリと冷たい仕掛人の顔と、暖かい医師の顔と、馴染みの「井筒」の女中おもんに見せるさり気ない優しさ…。
人間のバランスとしては陰のある感じです。そこがまた堪りません。

残念ながら最終巻の「梅安影法師」は作者の池波正太郎氏のご逝去によって絶筆の形です。残念です。

この「仕掛人・藤枝梅安」シリーズ、Net書店で在庫なし、の所もあるようです。
ちなみに私、このシリーズは古書店サイトで購入しました。


| 池波正太郎 | 13:44 | comments(0) | trackbacks(0)
「剣客商売」池波正太郎 (2005.06.01)
剣客商売
剣客商売
posted with 簡単リンクくん at 2006. 2. 8
池波 正太郎著
新潮社 (2002.9)
通常2-3日以内に発送します。

勝ち残り生き残るために、人の恨みを背負わねばならぬ。それが剣客の宿命なのだ――剣術ひとすじに生きる白髪頭の粋な小男・秋山小兵衛と浅黒く巌のように逞しい息子・大治郎のコンビが剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き斬る…。

池波正太郎氏と言えば「鬼平犯科帳」、「仕掛け人・藤枝梅安」、「剣客商売」…とまず頭に浮かぶ作品のひとつと言えますね。
気になりつつ文庫で16冊(番外編が他にふたつ)で、「鬼平犯科帳」同様なかなか手を出す勇気がなかった作品です。

秋山小兵衛翁、小兵衛の息子・大冶郎、小兵衛の隠宅の下女おはる、女武芸者の三冬…秋山親子を中心に話が進みます。
物語の冒頭、秋山小兵衛は59歳、大冶郎は25歳、おはると三冬は19歳。
登場人物それぞれがとても魅力的ですが、魅力的な登場人物の中でひときわ良いのはやはり秋山小兵衛翁です。
「下女のおはる、な。あれに手をつけてしまった。」と息・大冶郎に淡々と告げる小兵衛翁が良いわ〜…などと思ったり。
登場人物たちがだんだん年齢を重ね、色々と環境が変わったり、成長したり…という話でもあります。
江戸時代(と言うか武家)もそろそろガタつきだし、田沼意次が経済政策を推し進めるも保守派に阻まれ…という時代の話になります。
武士に対して、武家社会に対してはちょっと苦いものも含まれますね。

「鬼平犯科帳」に負けず劣らず食べ物が美味しそうで、これまたお腹がすいちゃう話でもあったりしてw
美味いモノ好きの小兵衛翁がたびたびお腹を下すのが愛嬌があって好きですw

物語の初めは小兵衛翁の息・大冶郎と、女武芸者の三冬の生真面目さが少々苦手だったのですが、生真面目ゆえにボケに回る時のおかしさでだんだん好きになったり…巧いなー、その匙加減。
堪能しましたー。
| 池波正太郎 | 12:52 | comments(0) | trackbacks(0)
「鬼平犯科帳」 池波正太郎 (2005.05.13)
鬼平犯科帳 1
文春文庫で全21巻読了しました。
火付盗賊改方の長官を務めることになった長谷川平蔵宣以(のぶため)、「鬼平」が主人公の連作短編中心の物語です。

平蔵を助ける佐嶋与力、うさぎの忠吾、粂八、おまさ、彦十、伊三次、岸井左馬之助、久栄、五郎蔵、お熊婆…脇の人物も良いです。
しかし、ビシビシと盗人を取り締まる鬼平、厳しいだけではなく「真の盗め(つとめ)」をして捕まった盗賊には優しかったり暖かかったりするのに触れて盗人から密偵になる人たちの気持ち…分かるなあと思いつつ、「おお、平蔵さんまたたらしこんでいるよ。巧いね〜」と思わず呟いたりしますw

夏の暑さが遠のき始めた涼しい秋の夕刻に、冷えた大吟醸の冷酒とさり気ない酒の肴でほろ酔い加減…と言った至福感でした。
「鬼平犯科帳」の作中に出てくる「鮎並(あいなめ)の煮付け」とか「田螺と葱のぬた」とか「分葱と木耳の和え物」とかをつまみにほろほろと…やりたいw

文庫本で21巻…と長いですが、前に出てきたあの盗賊とこの盗賊が繋がりがあって…となったりするので順当に読み進む方が楽しめます。
ゆっくり読み始めてたまに前の作品に戻って読んだり、食べ物ネタをじっくり堪能したり…みたいな再読も楽しかろうと思います。

「『鬼平犯科帳』は老後の楽しみに取ってある」という読書仲間のTさんの気持ちも分かりますw
私の周囲の、本読み・本好きの方々とは厳密に言うと、読書傾向が違っている方、似ている方色々いる訳ですが、「鬼平犯科帳」ファンや池波ファンは他の本の好みが違っていても重なる感じです。

本好きの人と、それ程本を読まない人の「面白さ」を感じる部分というのはズレる事も結構ある気がします。
本好きの人は「面白い」趣向やエピソードを他の本でも見聞する分、点が辛くなる…という感じでしょうか。
「初めてだったら絶対面白いと感じたろうな〜」となる事結構あるので。
「鬼平犯科帳」は間違いなく両方の「面白さ」に合致するという気がします。
本好きの友、それほど本は読まない友、両方に「『鬼平犯科帳』? あ〜、あれ。嵌ったよ〜」って方多かったです。
まだの方は気の向いたときにでも是非。
| 池波正太郎 | 12:02 | comments(0) | trackbacks(0)
「剣客商売」 池波正太郎 (2005.05.01)
剣客商売
剣客商売
posted with 簡単リンクくん at 2006. 2. 8
池波 正太郎著
新潮社 (2002.9)
通常2-3日以内に発送します。

勝ち残り生き残るために、人の恨みを背負わねばならぬ。それが剣客の宿命なのだ――剣術ひとすじに生きる白髪頭の粋な小男・秋山小兵衛と浅黒く巌のように逞しい息子・大治郎のコンビが剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き斬る…。

池波正太郎氏と言えば「鬼平犯科帳」、「仕掛け人・藤枝梅安」、「剣客商売」…とまず頭に浮かぶ作品のひとつと言えますね。
気になりつつ文庫で16冊(番外編が他にふたつ)で、「鬼平犯科帳」同様なかなか手を出す勇気がなかった作品です。

秋山小兵衛翁、小兵衛の息子・大冶郎、小兵衛の隠宅の下女おはる、女武芸者の三冬…秋山親子を中心に話が進みます。
物語の冒頭、秋山小兵衛は59歳、大冶郎は25歳、おはると三冬は19歳。
登場人物それぞれがとても魅力的ですが、魅力的な登場人物の中でひときわ良いのはやはり秋山小兵衛翁です。
「下女のおはる、な。あれに手をつけてしまった。」と息・大冶郎に淡々と告げる小兵衛翁が良いわ〜…などと思ったり。
登場人物たちがだんだん年齢を重ね、色々と環境が変わったり、成長したり…という話でもあります。
江戸時代(と言うか武家)もそろそろガタつきだし、田沼意次が経済政策を推し進めるも保守派に阻まれ…という時代の話になります。
武士に対して、武家社会に対してはちょっと苦いものも含まれますね。

「鬼平犯科帳」に負けず劣らず食べ物が美味しそうで、これまたお腹がすいちゃう話でもあったりしてw
美味いモノ好きの小兵衛翁がたびたびお腹を下すのが愛嬌があって好きですw

物語の初めは小兵衛翁の息・大冶郎と、女武芸者の三冬の生真面目さが少々苦手だったのですが、生真面目ゆえにボケに回る時のおかしさでだんだん好きになったり…巧いなー、その匙加減。
堪能しましたー。
| 池波正太郎 | 12:50 | comments(0) | trackbacks(0)