金環蝕的日々

本のこと、日々のこと

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「天使の爪 上 」 大沢在昌 (2007.09.10)
天使の爪 下 (3) (角川文庫 お 13-26)天使の爪 下 (3) (角川文庫 お 13-26)
大沢 在昌
角川書店
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脳移植によって生まれた麻薬取締官・神崎アスカは、美しくも脆弱なマフィアの女の肉体と、元女刑事の強靭な精神を併せ持つ。
ある日突然、麻薬取締部が襲撃される。
ロングコートだけをまとい、乗り込んできた全裸の女は、一人を射殺し、犯罪者の引渡しを要求して立てこもる。
公証人に指名されたアスカは、かつての同僚で恋人の古芳とコンビを組み、無事人質を救出。
だがそれは、壮絶な闘いの幕開けにすぎなかった…。


「天使の牙」の続編になります。
神崎はつみの体に、河野明日香の脳が入った「神崎アスカ」は、麻薬取締官・神崎アスカとして新たな人生を歩みだしますが、当然ながら麻取の同僚たちからは「お飾り」としてしか接してもらえません。
恋人であった仁王との間も、神崎はつみの美しい体に対する自らの嫉妬でどうにも上手くいきません。
そんな状況の中で捕まえた中国人売人の引渡し要求から物語が動き出します。

麻薬取引、中国・ロシアのマフィア事情、ロシアの諜報機関、厚生労働省麻薬取締部と警視庁、公安とのかけひき…と物語りは錯綜しながらうねっていきます。

アスカと同じく脳移植によって生まれたロシア人のキリングマシーン「ヴォールク(狼)」も不気味な良い味を出しています。

一番楽しかったのは仁王とアスカの葛藤の行く末だったりしました。
ラストの仁王のセリフがききますね。

| 大沢在昌 | 14:37 | comments(0) | trackbacks(0)
「狼花 新宿鮫IX」 大沢在昌 (2007.04.15)
日本国のあり方を問う大事件の発端は、新宿中央公園のナイジェリア人同士のささいな喧嘩だった…。

新宿鮫シリーズの9作目です。
前作「灰夜」から5年ぶり…という事になるのかな。

麻薬、運び屋、盗品の闇市場、外国人犯罪、ヤクザ…色々な要素が今回の「狼花」で描かれています。
鮫島と同期の香田は公安部外事1課から36年ぶりに警視庁に新設された新しい部、組織犯罪対策部(組対)の理事官として移動をしています。どうやら自らの希望らしい…。
香田の他にもロベルト村上こと仙田も出てきます。

鮫島のガールフレンドの晶は今回ほとんど出てきません。
電話での会話のみ。
ん〜…関係どん詰まりみたいな感じがしてきますね…。
ちょっと寂しいなぁ…。

外国人による犯罪は結構ニュース種になったりしている分、昔より増えているのだろうし、増えた分、不法就労者が多い分(実数がつかみ難いから)検挙もしにくいだろうなぁ…と思ったり。
あ、不法就労者が犯罪的だと言いたい訳ではないです。
不法就労だけでも強制送還などになってしまうのですから、本国では犯罪と関わりがなかったとしても犯罪的な事に関わる率は高くなっちゃうんだろうな…みたいな事を感じちゃったり。

盗品の闇市場の鑑定士の明蘭がなかなか魅力的です。
たおやかな誰かの花であるより自らの力で立てることを証明したい…と欲する彼女が今作のタイトルの意味かなぁ…?と思ったのですが、どうでしょう。


評価:
大沢 在昌
光文社
¥ 1,680
(2006-09-21)

| 大沢在昌 | 16:16 | comments(0) | trackbacks(0)