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評価:
加納 朋子
集英社
¥ 560
(2006-10)
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高校時代のチームメイトの葬式をきっかけに、再会した25歳の女性たち。人生の岐路に立った彼女たちは、迷い、悩み、やがて答を見つけていく――。
かつて高校でソフトボール部だった9人の少女たち。
かつて部員だった牧知寿子が死んだ事を知らせる電話から物語りは始まります。
高校卒業から7年のキャプテンだった陶子、副部長だった陽子、そして同じチームの後輩・美久、佳寿美、緑、りえ、由美子…。
通夜の席で久しぶりに顔をあわす7人。
そこには何故か知寿子と一番仲の良かった理穂が何故かいなかった…。
7人の女性の日常や小さな謎解きを縦糸に、知寿子の死を横糸に、それぞれの登場人物の色々な色や模様を描きながら、知寿子の死の状況がだんだんと解き明かされる格好です。
静かなお話ですが、小さなミステリもある、良い余韻を感じる作品でした。
管理栄養士をしている由美子のエピソードが何か楽しかったです。