金環蝕的日々

本のこと、日々のこと

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香菜里屋を知っていますか(北森鴻) (2008.03.16)
お客様が落ち込む謎と、その解決。
それが当店の裏メニューです。
マスター工藤が作るちょっとした料理と、アルコール度数の異なる4種類のビールが自慢のビアバー香菜里屋が消えた…。


香菜里屋シリーズの4作目でこれが完結編になります。
完結編と本の帯でうたわれているので「…あ〜…お別れかぁ…」と寂しくなります。
それぞれの物語にほとんど別れが入っているので切なさ倍増です。
相変わらず料理は美味しそうでアルコール度数の違うビールにうっとりしつつ(何か違うだろw)、別れがいっぱいでやはり切ない…物語の面白さとは別にちょっとしんみりが入ってしまいました。

マスターの工藤さんのその後は誰も知らない…みたいな感じで終わるので作中の常連客のように「今も工藤君は、どこかで料理の腕を振るっていることだろう」と遠い目をしたくなります。

「ラストマティーニ」
「プレジール」
「背表紙の友」
「終幕の風景」
「香菜里屋を知っていますか」
の5編から成ります。
| 北森鴻 | 19:38 | comments(0) | -
「桜宵」北森 鴻 (2006.07.29)
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一度たずねてみてください。
わたしがあなたに贈る最後のプレゼントを用意しておきました――。
そう綴られた亡き妻の手紙だけを頼りに、ビアバー「香菜里屋」にやってきた神崎。
マスター・工藤が語った、妻がプレゼントに込めた意味とは…。



ビアバー香菜里屋シリーズ2冊目。

美味いビールと美味い肴で落ち着ける店、気配りがさり気ない店主…、この配置だけで結構点数高くなっちゃったりします。
ふくよかな味わいのビールだと、アルコール度数5・5%だと物足りなく感じたりするからなぁ…とアルコール度数高めのビールと言う文字がキラキラと…w
(ベルギービールなんかがアルコール度数高めのもあって好きです)

話の感じは、1冊目の「花の下にて…」よりひやりとするような人の思惑を感じるもの(「旅人の真実」「約束」)、謎の悲しさより結ばれた恋人たちにほんのりするもの(「十五周年」「犬のお告げ」)、色々な感じが散りばめられていて読んでいて気持ちの良いほろ酔い加減になる感じです。
| 北森鴻 | 00:53 | comments(0) | trackbacks(0)
「花の下にて春死なむ」北森 鴻 (2006.07.29)
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年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。
その窓辺に季節はずれの桜が、さらなる真相を語る…。
気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす…。


三軒茶屋のビアバー「香菜里屋」の常連が持ち込む日常の小さな謎をマスター工藤がさり気なく解きほぐす日常ミステリー系。

年老いた俳人片岡草魚の故郷を捨てた理由、ひっそりと生きた人生(「花の下にて春死なむ」)、草魚が壮年期に出会った出会いの物語(「魚の交わり」)を最初と最後にこの俳人の話を持ってきたことでまとまりがある感じになっている…という気が。

「香菜里屋」のアルコール度数の違うビール(上は13度から下は3度まで)と、美味しそうな料理がこれまたすごい良いタイミングで出てくるって、うわ〜ん、常連になりたい…orz
えぇ〜っと、私、アルコール度数が8度くらいので、地蛸のスモークのマリネ仕立てをお願いします…w
| 北森鴻 | 00:50 | comments(5) | trackbacks(0)