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評価:
北森 鴻
講談社
¥ 1,680
(2007-11-29)
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お客様が落ち込む謎と、その解決。
それが当店の裏メニューです。
マスター工藤が作るちょっとした料理と、アルコール度数の異なる4種類のビールが自慢のビアバー香菜里屋が消えた…。
香菜里屋シリーズの4作目でこれが完結編になります。
完結編と本の帯でうたわれているので「…あ〜…お別れかぁ…」と寂しくなります。
それぞれの物語にほとんど別れが入っているので切なさ倍増です。
相変わらず料理は美味しそうでアルコール度数の違うビールにうっとりしつつ(何か違うだろw)、別れがいっぱいでやはり切ない…物語の面白さとは別にちょっとしんみりが入ってしまいました。
マスターの工藤さんのその後は誰も知らない…みたいな感じで終わるので作中の常連客のように「今も工藤君は、どこかで料理の腕を振るっていることだろう」と遠い目をしたくなります。
「ラストマティーニ」
「プレジール」
「背表紙の友」
「終幕の風景」
「香菜里屋を知っていますか」
の5編から成ります。