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評価:
日明 恩
双葉社
¥ 1,680
(2008-06-17)
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その少年に目が留まった理由は、ただ一つだった。こぼれ落ちる涙をぬぐおうともせずに、立ちつくしていたからだ。それもホラー映画の並ぶ棚の前で。“死者”が見える少年心に傷を負った元刑事孤独に生きてきた二人が、死者たちの謎を解き明かす死者が出てきますがホラーではないです。
静かで優しい話、少し苦い話、苦しくなるちょっと悲しい話…静かなトーンでそっと紡がれる感じが良かったです。
元刑事の須賀谷と中学生の明生が出会ったのは須賀谷の現在の仕事先であるレンタルビデオショップなのですが、明生が借りる幽霊にまつわる話のビデオが何か魅力的。
今度探して借りてみようかな…と思ったり。