金環蝕的日々

本のこと、日々のこと

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「時計を忘れて森へいこう」 光原百合 (2010.12.21)

 同級生の謎めいた言葉に翻弄され、担任教師の不可解な態度に胸を痛める翠は、憂いを抱えて清海の森を訪れる。
さわやかな風が流れるここには、心の機微を自然のままに見て取る森の護り人が住んでいる。
一連の話を材料にその人が丁寧に織りあげた物語を聞いていると、頭上の黒雲にくっきり切れ目が入ったように感じられた。
その向こうには、哀しくなるほど美しい青空が覗いていた…。


日常ミステリ系プラス自然解説指導員。
高校生の翠と、翠が密かに惹かれているけれど他の人たちにはバレバレの自然解説指導員(レンジャー)の深森護の謎解き系のお話です。



謎ときだけではなく少し静かな何かも含まれている感じがしたり。
決して流暢ではない、けれど心に何か残る感じ、と言うテイストがある気が。
若々しい感じで、ある意味「青臭い」んですが、それが不快か?と考えるとその青臭さも味だよなぁ、みたいな。
読んでいて楽しかったです。


この自然解説指導員はモデルがあるようです(あとがき参照)。
山梨県清里高原キープ協会

| 光原百合 | 18:40 | comments(0) | trackbacks(0)
「扉守」 光原 百合 (2010.12.17)

 瀬戸の海と山に囲まれた懐かしいまち・潮ノ道にはちいさな奇跡があふれている。こころ優しい人間たちとやんちゃな客人が大活躍。



瀬戸内の海と山に囲まれた坂の多い懐かしい風情のまち、潮ノ道を舞台に小さなファンタジーがそっと奏でられます。
潮ノ道という不思議な空間を舞台に、主人公はそれぞれ違い、脇キャラが同じ、のように静かな連続短編集。


静かで少しノスタルジーを感じる空気感が気持ちよいお話です。


公式ブログ「おさんぽ尾道」でシリーズとして続けたいとおっしゃってらっしゃいました。
この「扉守」が7年で7作品だそうなので、かなりゆっくりペースみたいですが、続きも楽しみ。

| 光原百合 | 23:13 | comments(0) | trackbacks(0)