金環蝕的日々

本のこと、日々のこと

<< なんちゃって櫃まぶし | main | ポカポカ陽気の中 >>
スポンサーサイト (2015.05.09)

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | -
「サブリエル―冥界の扉」 ガース・ニクス (2007.04.24)
評価:
ガース ニクス
主婦の友社
¥ 2,625
(2002-10)
古王国――アンセルスティエールの人間にとっては、その名を聞くだけで恐ろしいところ。
そこでは、魔術がさかえ、死霊が徘徊し、冥界への扉が常に開かれている。
古王国との『壁』に好んで近づく者はいない。

古王国出身のサブリエルは、アンセルスティエール側の『壁』の近くにあるワイヴァリー学院の寮に5歳のときから入れられ、13年間、親と離れて暮らしていた。
母は彼女を産み落としたときに亡くなった。
父のアブホーセンは古王国きっての魔術師で、蘇ろうとする死霊たちに永遠の死を与える務めを果している。

その父が、サブリエルの卒業が間近にせまった今、失踪した。
サブリエルのもとには、彼の剣と魔術の道具が、不吉な化け物の手によって届けられた。
聞けばここ数年、『壁』の付近に出没する死霊の数が激増し、『壁』のむこう側で暮らす人々の姿がぷっつり見えなくなっているという。
古王国でなにかが起こっている――
サブリエルは父を捜しに、単身、『壁』のむこう側へ旅立った。


「古王国記」の第1巻。
チャーターという魔術の存在する古王国と、少しばかり科学技術の存在する東側地域(アンセルスティエール)の2つから成っていて、間には「壁」がふたつの世界を区切っている…という世界。
主人公のサブリエルは魔術を操れる少女ですが、古王国で何が起こっているかは分からず、父が生と死のはざ間で身動きが出来ない状態であるのは感じとっています。
単身古王国に足を踏み入れるサブリエルですが、決して無敵ではないですし、ボロボロになりつつも必死に難題を解いていきます。

死霊、ネクロマンサー(「Necromancer」 とは死霊魔術師とも訳され、死体からゾンビやスケルトンを作り出す魔法使いの事/ Wikipedia)などが登場し、世界観もかなり暗い訳ですが、主人公であるサブリエルが危機的状況を何とか打破しつつ進む感じでどんどん惹きこまれました。

主人公、脇役ともに弱さや矛盾を抱えつつ、等身大で魔術も決して万能ではない感じが楽しいです。
白猫の姿をしているモゲットが良いなぁ…。

1995年オーストラリア・ファンタジー大賞受賞、1997年度米国図書館協会ベストブック選定。

私は図書館本の単行本で読みました(重量がすごく重い…w)が、文庫化されているんですね。

サブリエル―冥界の扉〈上)ガース ニクス Garth Nix 原田 勝 主婦の友社
サブリエル―冥界の扉〈下)ガース ニクス Garth Nix 原田 勝 主婦の友社
| 海外小説 | 17:42 | comments(0) | trackbacks(0)
スポンサーサイト (2015.05.09)
| - | 17:42 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://t-eclipse.jugem.jp/trackback/355
トラックバック