天使と悪魔
ダン・ブラウン著 / 越前 敏弥訳
角川書店 (2003.10)
ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。
紋章は秘密結社〈イルミナティ〉――17世紀にガリレオが創設した科学者たちの結社――のもので、この世にはもう存在しないはずの伝説の紋章だった。
それが男の全裸死体に焼印として押されていたのだという。
殺された男は、最近極秘のうちに世界初の大量反物質の生成に成功した科学者。
反物質は核の数十倍のエネルギーをもつが、すでに殺人者に盗まれ、密かにヴァチカンに持ち込まれたという…。
宗教図像解釈学の教授ラングドンのシリーズの第1作目。
「ダ・ヴィンチ・コード」はラングドンシリーズの2作目になります。
「ダ・ヴィンチ・コード」を読んで前作の「天使と悪魔」に…と辿る読者も多いらしく(私もそうです)この「天使と悪魔」も部数を伸ばしているようです。
アメリカマサチューセッツ州にある自宅で、朝の5時にマクシミリアン・コーラーという未知の人物からの電話を受けたラングドンは、あれよあれよという間にジュネーヴに飛び、さらにヴァチカンに飛ぶ事になります。
タイムリミット・サスペンスで展開が早くて、これは確かに途中で止められなくなるなーw
誰が黒幕かは割と割れやすいですが、「何故」の部分は上手い、と思いました。
個人的名好みで言えば、「天使と悪魔」の方が「ダ・ヴィンチ・コード」よりも好みかも。
面白かったです。
ダン・ブラウン公式サイト(英語)に自作の小説のヴィジュアルガイドとも言えるギャラリーがあります。
The Novels→Secrets→Photo Galleries→Angels & Demons と進むと、スイス衛兵隊の制服やベルニーニの彫刻、X-33などが見られたり。
ベルニーニの彫刻は、「ダ・ヴィンチ・コード」でも紹介したのぶながさんのサイト
「のぶなが」に美しい写真があります。
具体的に作品をイメージする方が楽しめる要素ありますね、ダン・ブラウン。