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評価:
村上 春樹
文藝春秋
¥ 1,500
(2007-10-12)
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1982年秋、専業作家として生活を開始したとき、彼は心を決めて路上を走り始めた。
それ以来25年にわたって世界各地で、フル・マラソンや、100キロ・マラソンや、トライアスロン・レースを休むことなく走り続けてきた。
旅行バッグの中にはいつもランニング・シューズがあった。
走ることは彼自身の生き方をどのように変え、彼の書く小説をはどのように変えてきたのだろう?
日々路上に流された汗は、何をもたらしてくれたのか?
村上春樹さんはマラソンやトライアスロンをやっている…と言うのはエッセイなどで読んで知っている人は多いと思います。
「走る」ことを中心としたものは、『走れ 歩くな』というのが時おりNet上の村上サイト(時々期間限定で作られていました)などで時々話題に出したが、これはタイトルが変更になったと言う事ですかね。
すいません、詳しい事は分からないです。
第1章 誰にミック・ジャガーを笑うことができるだろう?(2005年 8月5日 ハワイ州カウアイ島)
第2章 人はどのようにして走る小説家になるのか (2005年8月14日 ハワイ州カウアイ島)
第3章 真夏のアテネで最初の42キロを走る (2005年9月1日 ハワイ州カウアイ島)
第4章 僕は小説を書く方法の多くのことを道路を毎朝は知ることから学んできた (2005年9月19日 東京)
第5章 もしそのころの僕が長いポニーテールを持っていたとしても (2005年10月3日 マサチューセッツ州ケンブリッジ)
第6章 もう誰もテーブルを叩かず、誰もコップを投げなかった (1996年6月23日 北海道サロマ湖)
第7章 ニューヨークの秋 (2005年10月30日 マサチューセッツ州ケンブリッジ)
第8章 死ぬまで18歳 (2006年8月26日 神奈川県の海岸のある町で)
第9章 少なくとも最後まで歩かなかった (2006年10月1日 新潟県村上町)
2005年から2006年にかけて書かれた文章が多いです。
走る事のみでなく、本業の小説との関わり方にも触れています。
走る事を文章にする…と言うのは結構難しいのではないかと思うのですが、さすがに村上さん、素敵な文章をお書きになります。