監督:ミック・ギャリス
原作・脚本・製作総指揮:スティーブン・キング
出演
ゲイリー・シニーズ、モリー・リングウォールド、ルビー・ディー、アダム・ストーク、ジェイミー・シェリダン、コリン・ネメック、ミゲル・フェラー、ロブ・ロウ、ローラ・サン・ジャコモ、レイ・ウォルストン、ビル・フェイガーバック、マット・フルーワー、ブリジット・ライアン、オジー・デイビス
1994年に製作されたアメリカのテレビのミニシリーズです。
最近「CSI:NY」でゲイリー・シニーズにはまってしまっていてシニーズ見たさにレンタルしたようなものですw
感染率99パーセントの死のウイルスが誤って蔓延してしまった世界。極限状態の中、残された数少ない生存者たちは“善”につくか“悪”につくかの選択を迫られる。 “善”のもとに集まった勇気ある者たちは、征服を企む“悪”の化身、ランドール・フラッグに対して命を懸けた最後の戦いに挑んでいく…。
長い話を1時間枠6話で…という感じです。
原作がかなり長い話ですが、話的にキャラの背景などかなり端折ってあります。
小さな齟齬、人物の設定や立ち位置の変更(キャラクターが融合したり、別設定で登場したり)はありますが大きな破綻はあまりない感じです。
ただ原作の持つ細かい部分のニュアンスは文章でこそ生きるものでありますし、見終わって「凄い!傑作!」と叫べるか…となると「ちょっと違う…」みたいな。
全体薄味、ランドール・フラッグが正体を現す所などはやはり作り物感満載…と言うか…w
|ネタバレ 反転してください→
最後にトラッシュキャン・マン(ゴミ箱男)の持ってきた核爆弾に神の手が…を具体的に映像化ってのは結構脱力入ります。原作通りなので文句を言う筋合いではないんですが(笑) ←ネタバレ終了|
原作では初っ端からフランの妊娠は読者の目の前に提示されていますが、ドラマ版ではその辺はかなり控えめでした。
まず出会ってからグレンの家でスチューにビールを勧められた時に断ってますね。(これは見返して初めて気付きましたw)
初回、スチューに妊娠を打ち明けるフランを見ながらちょっと「え?一体いつから?んで、誰の子???」になりましたw
思わず原作を図書館で借りて一気読みしてしまったり(さらにその後文庫でそろえましたw)。
ただ大きな旅の物語でもあるこの作品、登場人物たちが通り過ぎる町の感じを実際に目で見られるのが結構楽しかったです。
後でもう1回見たい…と思うとすると多分この「通り過ぎる町や風景が見たい」という部分かも…と思ったりします。
ちょい役でエド・ハリスやキャシー・ベイツも出演しています。
あ、原作者のスティーヴン・キングも出演してますw 結構出番多いです、結構台詞もありますw
スチュー・レッドマンのゲイリー・シニーズ、ラスベガスにいるフラッグの部下ロイド・ヘンリードのミゲル・フリューワー、スチューが旅に出て初めて出会うグレン・ベートマンのレイ・ワルストン(「二十日鼠と人間」で老犬を飼っている老人キャンディを演じていましたね、この方)など結構キャストも良い感じ。
聾唖のニック役のロブ・ロウが静かな良い演技でした。…って聾唖の役ですから静かなのは当たり前?(笑)
フランは何となく大人すぎかなぁ(モリー・リングウォールド/プリティ・イン・ピンクの人ですよね)、ハロルド少しハンサムすぎ(コリン・ネメック/スターゲイトSG-1のジョナスだわ)かも…とは思いますが。
ナディーンはなかなか不気味。だんだん白髪が増えて白っぽくなっていくのが怖いっす。
ちなみに字幕でも原作(翻訳)でも吹き替えでもナディーンになってますが、私の耳には「ネイディーン」と聞こえたり。